かつて日本にはサーバーエラーや送金遅延などが日常茶飯事だった伝説的仮想通貨取引所がありました。※現在フィスコに買収され営業再開しています。
その名は「Zaif(ザイフ)」。
罪負、501badgateway 、と呼ぶ人もいます。
Zaif(ザイフ)といえば、何かしらのエラーが頻発しているお騒がせな取引所としても有名です。
2018年に多額のハッキング被害が発生しフィスコに買収されましたが、名称統合によりZaifの名が引き続き使われることになり存続することになりました。
今日は過去のZaif(ザイフ)で起きたセキュリティやエラートラブル総まとめと題し、Zaifがやらかしてしまったことをまとめてみました。
new! Zaifで67億円ハッキング盗難事件発生
Zaifの入出金用ホットウォレットから平成30年9月14日17時頃から19時頃までの間に不正アクセス(ハッキング)があり、仮想通貨(BTC、MONA、BCH)が盗まれました。
ハッキング被害により生じた損失は、約5966BTC、約600万MONA、BCH(調査中)被害総額は、公式発表で約67億円相当とのこと。
これによりBTC相場は一時急落しましたが全戻しし、相場への影響は軽微ではあったものの、一時的にコインチェック、ビットフライヤー、Zaifという日本で比較的大きな取引所が新規登録停止という状況になりました。
(コインチェック、Zaifは現在通常営業しています。bitFlyerは新規登録停止中。)
さらにZaifに市場価格操作疑惑も浮上
ハッキング被害を公表したのはなんと2018年9月20日午前2時頃…。ハッキング被害発覚から数日経っており、日本は深夜、さらにアメリカの先物決済の日時と合致するというからユーザーに対して不誠実と言わざるを得ません。
- 14日ハッキング盗難発生
- 17日異常検知「出金障害です」
- 18日盗難と内部で発覚。金融庁報告・フィスコに支援要請
- 20日2:00ようやくプレスリリース
しかもタイトル「仮想通貨の入出金停止に関するご報告、及び弊社対応について」にハッキングや盗難という単語が含まれていないのも不誠実です。なんとか被害を隠したい魂胆が見え透いていますね。
プレスリリースのタイミングに疑惑を持つ人が多数確認できました。
サーバーダウンやエラーなどがあってもなんだかんだ愛されていたZaif。
「時計作るのに忙しかったからセキュリティまで手が回らなかったんだよ」と皮肉の声もありましたが、流石に今回はヤバイかもしれません。
サーバーダウンでロスカット連鎖、Zaif暴落トラブル
Zaifで強制ロスカット連鎖が起き、ビットコイン価格が65万円迄暴落しました。(このときの適正なビットコイン価格は約85万円)
この影響でZaifでは注文が通らなくなっていました。
このZaifだけ大暴落の現象は現物板のみでの現象で、AirFX(ZaifのビットコインFX)は固まったままで影響はなかっとのこと。
こういう急変動するときの相場でこそサーバーダウンが起こり、アクセスできても注文が通らない事態に陥るのでトレードはよく考えて行いましょう。
ユーザーができることは、レバレッジ1倍まで。
上下±40%ぐらいで指値しておく(ありえないくらい離れたところに指値しておく)ことでサーバートラブルからの暴落価格をキャッチできるかもしれません!
Zaifでビットコイン価格がワープするトラブル発生
Zaif BTC現物 194万円約定
159→194万円、35万円幅ワープしました。
この後にも、2回同じ上ヒゲが発射された模様です。
どうなっているんでしょう…。
0円で無限にビットコインが買えてしまうトラブル発生
Zaifの簡単売買(仮想通貨販売サービス)でビットコイン価格が0円と表示されるバグが発生し、その時に試しにあり得ない値を入力してみたら、本当に10億BTC買えてしまうというシステムトラブル案件。
ビットコインの総発行枚数は2100万枚なので、ありえない枚数が表示されています。
このバグは後日Zaif側が修正したらしいです。
BCHが二重に受け取れてしまうトラブルが発生
BCH(ビットコインキャッシュ)の入金において、Zaifに送金するとなんとBCHの残高が二倍になっているという、ユーザーにとっては嬉しいトラブルが発生しました。
これは残高の表示にバグが起きているだけ(ということらしい)なので、Zaifが破産してしまうかも、という心配はなかったとのこと。
すぐに問題は解決したようですが、「お手数ですがサポートセンターまでご連絡くださいますと幸いです。」ということは、手作業で確認しているということですかね。
アナログな方法で修正しているという事態に不安がぬぐい切れません。
ZaifのairFXで勝手に決済されてしますトラブル発生
ZaifのビットコインFX売買板にて、安く指値注文だしてたら約定したが、その1秒後に反対決済を自動で行われた謎の決済注文が発生。
レバレッジ1倍の注文だったのでロスカットでもないとのことで、謎オーダーが起きることもあるので注意しましょう。
zaifが斬新な挨拶をしてしまうトラブル
「早いもので、弊社が業務改善命令を受けてから約二か月が過ぎようとしています」
Zaif公式ニュースレターにて、斬新な時候の挨拶が確認される事案が発生。
zaifが時計販売を「世界限定」にするトラブル
Zaifで販売されている最高級腕時計のアナウンスにて、
「世界限定」
という遺憾な日本語が使用されました。
近日公開と6/11の記載にも違和感を感じます。
世界限定とは、どういう意味なんでしょうか?
もうその視線は宇宙に向かっているのでしょうか。
それでも愛されるZaif(ザイフ)の魅力とは?
サーバーさえ改善されれば、使いたい、日本の取引所を応援したいという声は多いです。
ってなんか要望が多い気がするけどw
の件ですね。
こういうギリギリをいく茶目っ気がわかる人はファンに多い気がします。
今や楽しいチャットサイトに時計屋サイトがくっついたような印象さえあるZaifですが、COMSAでICOプラットフォームを目指したり、Zaifトークンという取引所トークンの先駆けを発行していたり、モナコインを昔から扱っていてくれたり、その独自のスタンスに好感を持っている人も多いと思いますね。
Zaifのチャットは急にBANされたりもするので、ユーザーは入れ替わっていったりするんですが、基本的にみんな好き勝手に発言したり、特定の通貨の値動きを観戦したり、どうでもいいことを言い合っていたり、その自由さが好きな人も多いと思います。
あと、オーダーが通らないのにチャットは問題なく使えることって結構あるんですが、そのときはもう、怒号が飛んでいますね、カオスで好きです。
そうそう、大金を預ける取引所ではないんです。
でも、ゼロサムゲームで厳しい世界である仮想通貨投資の世界に、こんな笑い要素もある取引所があってもいいではないですか。
という余裕を持てる管理力も求められているのが「仮想通貨投資」なんです!
まとめ
Zaif(ザイフ)で起きたセキュリティやエラートラブル総まとめとして書いてみましたが、いかがでしたか?
※現在フィスコに買収され営業再開しています。
Zaifの公式ページ
サーバーダウンによるロスカットからの暴落、という典型例はよくみる案件ですが、BTCを送金したら二倍になってしまうトラブルや、ビットコインが0円で買えてしまうトラブルなどあまりきかないパターンのトラブルもありましたね。
さらに、仮想通貨取引所でありながら最近では時計んお販売に力を入れており、力が入るあまり「世界限定」というワードを作ってしまうというちょっと笑えるトラブルもあります。
この他にも小さなトラブル案件もあるのですが、フィッシングサイト被害者の不正ログイン案件なんか、はZaifの責任ではなくユーザーのミスもあったりするのでここではご紹介していません。
ただ、ビットコインFXに関しては、Zaifのサーバートラブルは致命的なものなので、別の取引所を使うことをお勧めします。
私がオススメするのはセキュリティも高くビットコインの取引高も世界トップクラスのBybit。
日本のビットコインFX取引所でトラブルが起きていない取引所といえばbitFlyerとGMOコインです。
海外でいえばBinanceやBybit。
今あげた取引所のセキュリティは鉄壁です。
ZaifからBybitに送金する方法は以下の記事で詳しく解説しています。
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