今回は、名前がカッコイイ独特なテクニカル指標、
究極オシレーター(Ultimate Oscillator)をご紹介します。
なぜ究極なのか?究極とは何なのか?
私はドキドキしながら調べました。
そしてなぜ「アルティメット」なのか理由を解き明かすことができました。
この記事を読めばアルティメット(究極)・オシレーターについて完全に理解できます。
究極(アルティメット)オシレーターとは
究極オシレーター(UO:Ultimate Oscillator)は、ラリー・ウィリアムズ氏が1976年考案したテクニカル指標です。
高値と安値の価格差から算出されますが、3本の時間枠を用いることでオシレーターの欠点を補い、潜在的な買い圧力と売り圧力を計り、売買サインを出すというものです。
究極オシレーターはダマシの少ない逆張り指標
究極オシレーターは、基本的に逆張りシグナルのインジケーターです。
エントリーポイントを厳選するので売買サインが少ないのですが、その分ダマシに惑わされず勝率が高いという特徴があります。究極オシレーターは、計測期間を7・14・28に設定が推奨されています。
一般的なオシレーターは一つの期間(例えば14)を設定し、それを元にして計算を行います。
ただ、設定期間を短くするとダマシが多発し、長くすると感度が悪く使えません。
そこで究極オシレーターは、計測期間を7・14・28の3つ設定することにより、従来のオシレーターの欠点を克服しています。
究極オシレーターの売買シグナル
以下の数値でダイバージェンス(後述)が発生した場合にシグナル点灯となります。
- 0-30%(40%)→売られ過ぎ
- 50%→中立
- 70-100%→買われ過ぎ
と判断します。
※ビットコインの場合は30%ではなく40%が売られすぎラインだと思います。
究極(アルティメット)オシレーターの計算
究極オシレーターの計算式は簡単に言うと、上記3つの期間(7/14/28)の売り・買い圧から当日の売り・買い圧を算出したもの、と覚えておけばよいです。
究極オシレーターを使ったトレード手法
アルティメットオシレーターの特徴は、逆行現象(ダイバージェンス)を売買シグナルの判断にしているところです。
これは3つの計算期間(7日・14日・28日)を持つことで、RSIやストキャスティクスよりもはっきりとした逆行が捉えられる傾向に着目したものです。
ただし全ての逆行現象を対象にするのではなく、買いの場合は30%以下(銘柄によっては40%以下)、売りの場合は50%以上で起きたダイバージェンスがそれぞれのシグナルとなります。
究極オシレーターの買いシグナル
価格が安値を更新しているのに、オシレーターの安値が更新されていない場合、それを起こしたボトムの前のトップに注目し、究極のオシレーターがこのトップを上抜けたタイミングでが買いシグナルとなります。
ロングの利確と損切りポイント
- 逆のシグナルが出たらドテン(買い→売り)
- UOが70%以上になったら利食い。
- UOが45%以下になったらロスカット。
究極オシレーターの売りシグナル
チャートが高値を更新しているのに、オシレーターの高値が更新されていない場合、それを起こしたトップの前のボトムに注目し、究極のオシレーターがこのボトムを下抜けたタイミングが売りシグナルとなります。
ショートの利確と損切りポイント
- 逆のシグナルが出たらドテン(売り→買い)
- UOが30%以下になったら利食い。
- UOが65%を超えたらロスカット。
ビットコインの日足チャートで究極オシレーターを表示してみました。
シグナルが出ているところは非常に機能していることが分かります。
動画でも究極オシレーター手法について解説しました
Youtube動画でも究極オシレーターの使い方について細かいポイント等も解説しました。
究極オシレーターをTradingViewに表示する方法
bybitのチャートツール(TradingView)のインジケータアイコンをクリック→検索窓に「究極」とか「uo」と入力すると「究極オシレーター」が見つかります。
設定期間の変更は「フォーマット」から出来ますが、デフォルトの「7/14/28」のままでOKです。
削除するには、以下の画像のように「uo」→「削除」を選択しましょう。
究極オシレーターを使う注意点
究極(アルティメット)オシレーターは、RSIやストキャスティクスなど代表的なオシレーター系指標と比べると、売買シグナルの発生頻度がかなり低いようです。
パフォーマンスより勝率を重視するというトレード手法ということです。
また、スイングトレードなど中長期のトレードに向いているとされている究極(アルティメット)オシレーターですが、強気トレンドが持続しつづけるようなトレンド相場など、状況によっては適応できないケースもあります。
なのでそういう場合には他のトレンド系インジケーターとの併用などが必要だと思います。
究極オシレーターのまとめ
究極オシレーター(アルティメットオシレーター)を使ったトレード戦略をビットコインFXで解説してみましたがいかがでしたか?
強そうな名前のテクニカル指標ですが、エントリーポイントが厳選されるので、まさに一撃必殺(勝率100%というわけではない)、という感じのユニークなインジケーターでしたね。
作者のウィリアムズ氏が考案したインジケーターで最も有名なものはウィリアム%Rです。
他にもウィリアムズアリゲーターなど面白いインジケーターを世に送り出しているので興味があれば読んでみてください。
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