2021年に日本でも盛り上がった仮想通貨バブル、その少し前に話題を呼んだ仮想通貨「スピンドル / SPINDLE(通称ガクトコイン)」をご存じですか?
- スピンドル / SPINDLEって何を目的に作られたコインなの?
- スピンドル / SPINDLEは詐欺コインだって聞いたけど実際はどうなの?
- スピンドル / SPINDLEとタレントGACKT(ガクト)氏との関係性は?
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
この記事では、日本で仮想通貨バブルが起こる少し前に話題を呼んだ仮想通貨「スピンドル / SPINDLE(通称ガクトコイン)」について徹底的に解説していきます。
記事前半ではスピンドル / SPINDLEの概要や欠点について、後半では最新のチャート分析や詐欺の可能性などについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容を理解して、信頼性の高い仮想通貨を購入していきましょう。
すぐにスピンドル / SPINDLEの詐欺の可能性について知りたい方は「ガクトコイン(スピンドル)の詐欺の可能性について」へどうぞ。
ガクトコイン(スピンドル)とは?
さっそくスピンドル / SPINDLE(通称ガクトコイン)についての概要を解説していきます。
スピンドル / SPINDLEがなぜ「ガクトコイン」と呼ばれるかについては、タレントのGACKT(ガクト)氏がプロジェクトに関わっていたためです。
関わっていたと言っても、GACKT(ガクト)氏は名前を貸していただけで深く関わってはいませんでした。
簡単に言うと、GACKT(ガクト)氏は広告塔(宣伝役)の役割を果たしていただけというのが実際のところです。
海外では「投資は自己責任」というのが当たり前の考え方であり、プロジェクトが失敗したとしても宣伝役が責められることはありません。
ですが、日本ではまだ「自己責任」の考えが根付いておらず、今回のように宣伝役のGACKT(ガクト)氏が批難されているわけですね。
次章からは、ガクトコイン(スピンドル)の概要やウィークポイント・詐欺の可能性や今後の見通しについて解説していきます。
ガクトコイン(スピンドル)概要
通貨名称 | SPINDLE |
---|---|
シンボル | SPD |
発行枚数 | 10,000,000,000枚 |
規格 | ERC-20 |
時価総額(2022年10月時点) | ¥5,284,621 |
時価総額ランキング(2022年10月時点) | 2,330位 |
発行会社 | 株式会社BLACKSTAR&Co. |
スピンドル / SPINDLEのプロジェクトは「誰でも対等な立場で投資者・運用者になり得る投資・運用プラットフォームの開発」を目的として発足されました。
スピンドル / SPINDLEのプロジェクトは、集まった資金(仮想通貨)をプラットフォームの開発に再投資していました。
プラットフォームでは、仮想通貨イーサリアムのスマートコントラクトを利用して、事業の透明性を証明していました。
ここから、スピンドル / SPINDLEが達成した偉業と、発行された理由・現在の価格などを解説していきます。
- GACKT(ガクト)氏を広告塔としICOで220億円を調達
- ガクトコイン(スピンドル)が発行された理由
- 2022年10月のガクトコイン(スピンドル)価格
それぞれ順番に解説していきます。
GACKT(ガクト)氏を広告塔としICOで220億円を調達
スピンドル / SPINDLEといえば有名な話に、2018年5月21日に実施されたICOがあります。
驚くべきことに、スピンドル / SPINDLEはICOで約220億円もの資金を調達することに成功しました。
日本で一般的に仮想通貨の認知が広まったのは、2020年後半〜2021年にかけて仮想通貨の価格が上がって注目を集めた「仮想通貨バブル」と呼ばれた頃です。
2018年当時、仮想通貨に対して認知の無い中で220億円もの資金を調達できたのは間違いなく、広告塔としての役割を担っていたGACKT(ガクト)氏の影響力のおかげだと言えるでしょう。
有名人を起用すると、企業側にも広告塔となる有名人側にもメリットがあります。
さらに、有名人のファンも取り込める確率が上がるのでいい戦略ですね。
ICOは、「Initial Coin Offering」の略で、新規仮想通貨公開を指します。また、「クラウドセール」「トークンセール」「トークンオークション」と呼ばれることもあります。ICOは、企業が仮想通貨を発行し、それを購入してもらうことで資金調達を行う方法です。これまで資金調達を必要とする多くの企業は、株式を発行し、IPO(株式の新規上場)を行ってきました。ただし、株式を上場するためには多くの審査に加え、コストもかかります。ICOでは、そのような手続きが必要ないため、スムーズな資金調達を行うことができます。
引用:SMBC日興証券
ガクトコイン(スピンドル)が発行された理由
スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)は「ZETA」と呼ばれる、スマートコントラクトを用いて、個人投資家と仮想通貨の機関投資家がマッチングできるプラットフォームの開発のために発行されました。
多くの人に公平な取引をしてもらいたいという考えの下、開発が進められていました。
個人投資家は機関投資家に比べ、資金力も少ない上に圧倒的な情報格差があり、生み出せる利益は機関投資家と比べるとスズメの涙ほどしかありません。
「ZETA」が掲げる「多くの人に公平な取引」とは、このような状況を打破するという意味が込められているのでしょう。
これらの理由から、スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)が発行されました。
2022年10月のガクトコイン(スピンドル)価格
2022年10月現在のスピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)の価格は¥0.001319円となっています。
ICO販売当初の価格は¥28円だったので、約1/22,000ほどの価格となっております。
かなり大きく暴落し、その後も停滞しているため気軽に購入をオススメできる仮想通貨とは言えませんね。
仮想通貨の世界では大暴落は珍しくなく、過去には1/1,200,000,000ほどの大暴落を記録した仮想通貨もあるため、投資をする際はしっかり考えてからにしましょう。
投資は自己責任なので、はじめは無くなっても生活に支障が出ないくらいの金額から徐々に投資額を増やしていくのがオススメです。
ガクトコイン(スピンドル)のウィークポイント
ここからは、スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)のウィークポイントを解説していきます。
個人投資家にとってはありがたい機能が備わっているスピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)ですが、2022年10月時点ではプロジェクト開発が停滞しているようです。
なぜ、スピンドル / SPINDLEには悪いニュースが多く、プロジェクトが停滞しているのかなどの理由をまとめてみました。
- 創業者の行政処分
- 広告塔であったGACKT(ガクト)氏の離脱
- 日本からイギリスへの拠点移動
それぞれ順番に解説していきます。
創業者の行政処分
スピンドル / SPINDLEの価格やZETAプロジェクトが停滞している一番の理由として、創業者である宇田修一氏が行政処分を受けていることが挙げられます。
行政処分を受けた理由は、出資金の50%を私的に使い、出資金自体の運用も行われていなかったという理由です。
さらに現在、スピンドル / SPINDLEは仮想通貨とも仮想通貨ではないとも言えない曖昧な立ち位置にあるため、資金決済法違反の疑惑もかかっているそうです。
これらの報道もあり、スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)の信用は無くなり、プロジェクト運営に大打撃を受けることとなりました。
広告塔であったGACKT(ガクト)氏の離脱
広告塔(宣伝役)であったGACKT(ガクト)氏が離脱したことも、悪い噂が流れる原因となったことは間違い無いでしょう。
GACKT(ガクト)氏が離脱した理由は、当時総務大臣であった野田聖子氏が金融庁に圧力をかけたという疑惑が持ち上がったことにあります。
野田聖子氏は金融庁の担当者会議でスピンドル / SPINDLEの関係者や聖子氏の秘書を同席させ、圧力をかけた疑いがあると報道されました。
具体的には、2018年1月に金融庁の担当者を呼び出して、無登録のままであったスピンドル / SPINDLEに肩入れするようにと指示を出していたそうです。
野田聖子氏とGACKT(ガクト)氏は以前より親交があったと言われており、野田聖子氏は職権を乱用した疑いがあるとして、世間から大きな批判を受けています。
その報道後に、GACKT(ガクト)氏はスピンドル / SPINDLEの広告塔から外れているため、疑惑を信じる人がさらに増えることになります。
結果的に、スピンドル / SPINDLEの価格がさらに落ちることに繋がります。
日本からイギリスへの拠点移動
スピンドル / SPINDLEを発行している株式会社BLACKSTAR&Co.は、2018年8月に拠点を日本からイギリスの首都ロンドンに移しました。
宇田修一氏が行政処分を受けたことや、野田聖子氏とGACKT(ガクト)氏が協力して金融庁に圧力をかけた疑いの後での拠点移動でした。
そのため、世間では「株式会社BLACKSTAR&Co.は日本から逃げた」と言われるようになりました。
拠点を移した理由として、日本では暗号資産に対する規制が厳しいことや、事業パートナーがイギリスに多くいると言うことが表向きの理由となっています。
しかし、ここまでの疑いを残したままの移動なので、実際は違った理由があると思うのが普通のことでしょう。
ガクトコイン(スピンドル)の最新チャート分析
スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)の2022年10月現在の価格は、¥0.001319円となっております。
ここまで下落した理由は、ここまでに解説してきたとおり、創業者の宇田修一氏が行政処分を受けたことや、野田聖子氏とGACKT(ガクト)氏が協力して金融庁に圧力をかけた疑いが浮上したことからです。
ここからは、過去のニュースが起こった時期になぞってスピンドル / SPINDLEのチャートをみていきましょう。
今回は、下記のニュースを取り上げてその時のチャートを見ていきます。
- 2018年取引所上場時の価格推移
- 仮想通貨のバブル相場時の価格推移
それぞれ順番に見ていきましょう。
2018年取引所上場時の価格推移
スピンドル / SPINDLEは2018年に5つの取引所に上場しました。
その際は、多くの人が取引をしたためスピンドル / SPINDLEの最高値となる3.8円を記録しています。
その後も数々の取引所に上場する予定だと発表されていましたが、上で書いたように宇田修一氏の行政処分事件や、野田聖子氏らの事件など、さまざま悪いニュースが次々と起こってきました。
最高値を更新した2018年6月1日からわずか一週間後の8日に¥2円台になり、さらに同月の26日にはついに¥1円を下回りました。
そこから一瞬1.8円まで価格を戻したのを最後に、一気に0.01円台まで価格を落とし、現在に至ります。
仮想通貨のバブル相場時の価格推移
ここまでで、価格の下がる要因となる悪い材料が出尽くしたので、あとは価格が上がるのみだと誰もが思いました。
ですが、最新チャートを見てもらえば分かるように、スピンドル / SPINDLEの価格はさらに低迷していきました。
2019年になっても¥0.1円台の価格から上がるどころか、¥0.006円台にまで落ちていきました。
その後も、仮想通貨バブルと言われた2020年・2021年になってもスピンドル / SPINDLEの価格は上がることなく、2022年10月現在では¥0.001319円にまで落ちてしまいました。
スピンドル / SPINDLEのプレセール時の価格が¥28円だったことを考えると、約1/22,000にまで価格が落ちたことになります。
ここまで価格を落としてしまっては、詐欺プロジェクトだと言われても否定はできませんね。
ガクトコイン(スピンドル)の詐欺の可能性について
ここまで読んできて、結局のところスピンドル / SPINDLEは詐欺だったのか気になっている方も多いと思います。
個人的には、詐欺であった可能性が高いと思っていますし、そう言われても仕方がないのかなとも思っています。
その理由については、創業者である宇田修一氏が行政処分を受けていることや、総務大臣であった野田聖子氏が金融庁に圧力をかけたという疑惑が出ていることからそう結論付けました。
火の無い所に煙は立たぬと言うように、疑いをかけられている時点で何かしらの悪事があったのでは無いかと思います。
ガクトコイン(スピンドル)の今後の見通し
ここまで解説してきたとおり、スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)には将来性は期待しない方が懸命でしょう。
ZETAプラットフォームの開発が進み、人気が高まれば再びスピンドル / SPINDLEの価格が上がることが考えられます。
しかし、拠点を移して以降なんの音沙汰もないことを考えると、その可能性も限りなく0に近いと言えるでしょう。
ガクトコイン(スピンドル)まとめ
この記事では、スピンドル / SPINDLE(ガクトコイン)について徹底的に解説してきました。
個人投資家と機関投資家をマッチングさせ、格差を無くすことを目的として作られたのがスピンドル / SPINDLEです。
しかし、創業者である宇田修一氏が行政処分を受けていることや、総務大臣であった野田聖子氏が金融庁に圧力をかけたという疑惑が出ていることから、今後の価格の上昇も期待できません。
今回の事例を参考に、仮想通貨に投資を考えているのなら信頼のできる取引所から信頼のできる仮想通貨を購入する必要があります。
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