ビットコインFXに限らずトレードをする際には、ポジションを持つ前に、
どの価格で損切りするか?ロスカット(清算価格)はどこか?
というのを事前に見積りしてからトレードするべきです。
少なくとも清算価格(ロスカットライン)だけでも知っておくとトレードの戦略が変わってきます。
Bybit(バイビット)やBitMEXではポジションを持った後じゃないと清算価格が表示されないのですが、実は便利な計算機ツールがついており、これを使えば間違いなくトレードの立ち回りもレベルアップします。
いつもエントリーしてから清算価格を確認してたよ。こんな便利なツールがあったんだね。
清算価格だけでなく、目標の利食いポイント、損切りラインなども計算できるんじゃ。使わんと損じゃぞ。
それではロスカットライン(清算価格)や利確ポイントを調べる時に便利な、Bybitの損益計算ツールの使い方を解説します。
関連記事 Bybit(バイビット)の登録方法はこちらでまとめています。
Bybit(バイビット)の損益計算ツールの出し方
エントリーポイントや損切りポイント、利確ポイント等を入力するとどれくらいの損益が出るのか計算してくれる便利な機能ですが、Bybit(バイビット)の損益計算ツールってどこにあるの?って感じですよね。
PC・アプリのBybitオーダー画面の右上のこの辺りにあります。
電卓アイコンをクリックしましょう。すると計算機画面がでてきます。
上部のタブで「利益/損失」、「目標価格」、「清算価格(強制決済価格)」の3種類の計算が出来ます。
Bybit(バイビット)計算ツール「利益/損失」の使い方
計算ツールの「利益/損失」画面の使い方からみていきましょう。
ロング・ショート | 持ちたいポジション、ロング or ショートを選択。 |
---|---|
レバレッジ | かけたいレバレッジ倍率を入力。 |
契約数 | $単位の注文したい数量を入力。 |
参入価格 | エントリーしたい参入価格を入力。 |
決済価格 | 損切りの計算をしたい場合は損切りポイントを、 利確の計算をしたい場合は利確ポイントを入力。 |
「利益/損失」結果の見方
全て入力するとBTC換算で仮にそのオーダーが成立した時の損益を計算して、左にその結果を表示してくれます。
証拠金 | その注文を出すのに証拠金が何BTC必要なのか。 |
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利益/損失 | そのポジションを「決済価格」でクローズした際の損益がいくらになるのか。 |
利益/損失 % | 参入価格と出口価格の差のパーセンテージ。 |
ROE % | エントリーしたい参入価格を入力。 |
決済価格 | ポジションをクローズした際、原資の証拠金に対してどれだけ利益率を得られるのか。 |
以上を知ることができます。
この価格でこの数量をレバレッジ何倍で買ったらどれほどの損益になるのか?というのが具体的にわかります。
「利益/損失」入力例
1000ドルのロングポジションをBTC価格8000ドルの時にインして、9000ドルまで上昇したら売る、というオーダーを出したい上の画像のようになります。
そのオーダーを出す場合に、証拠金が0.0013 XBTほど必要で、利益が0.013 XBT、証拠金に対して111%増える、ということが一目でわかります。
ちょっと遊んでみました。
BTCの前回の底値でロングを5000ドルで拾って、12000ドルまで上昇したら売る、という神ポジションをとれた場合、以下のようになります。
必要な証拠金が0.2 BTC、利益が1.1 BTC!583%アップとなります。いいなぁ。
Bybit計算ツール「目標価格」の使い方
続いて、計算ツール「目標価格」の使い方をみていきましょう。
「目標価格」は利益率(ROE%)から目標となる価格を算出する時に使います。
レバレッジ | さっきと同じように、かけたいレバレッジ倍率を入力。 |
---|---|
契約数 | 保有したいポジション量 |
価格 | エントリーしたい参入価格を入力。 |
ROE % | 目標としている利益率を入力。 |
「目標価格」結果の見方
「参入価格」は、入力したそのままの値、
「目標価格」は、指定した利益率を得る為には、BTC価格がいくらまで変動すればいいのか、
「利益/損失」は、それによって得られるBTC現物数量がどれほどになるのか、
「ROE %」は、目標とした利益率にレバレッジ倍率を割った数字が表示されます。
原資が二倍になるには、BTC価格がいくらのとき、どれだけ値幅をとればいいのかということがシュミレーションできます。
「目標価格」入力例
さきほどの画像のように、現実的な値を入力してみました。
原資が100ドルで、レバレッジ10倍、参入価格が1BTC=8000ドル、ROE %300(3倍)という条件にしてみました。
その場合目標を達成するには、ロングポジションで11428ドルという結果になりました。
Bybit計算ツール「清算価格」の使い方
最後に、計算ツール「強制決済価格(清算価格)」の使い方をみていきましょう。
清算価格、つまり強制的にロスカットされるラインの確認です。
クロスマージンと分離マージン選択タブがあるのが特徴的ですね。クロスマージンは、残高全てを証拠金に充てる方法、分離マージンは、設定した倍率(1~100倍)で保有ポジションに充てた証拠金のみを利用する方法です。
利用可能残高 | 損失を許容できるBTC残高を入力。(表示している銘柄による) |
---|---|
契約数 | 保有したいポジション量 |
価格 | エントリーしたい参入価格を入力。 |
強制決済価格 | 上記の情報から清算価格(ロスカット価格)が自動算出され表示されます。 |
クロスマージンの場合
「清算価格」の入力例をクロスマージンの場合で説明します。
ウォレット残高が0.01BTC、参入価格8000ドル、1000ドルのロングポジションだった場合、
清算価格が7453ドルとなっており、これがロスカットラインです。
クロスマージンの場合、ロスカットで証拠金が0ドル(スッカラカン)になるということです。
分離マージンの場合
次に、分離マージンの場合で説明します。
設定レバレッジが20倍、参入価格8000ドル、1000ドルのロングポジションだった場合、
清算価格が7656ドルとなっており、これがロスカットラインです。
分離マージンの場合、ロスカットで証拠金がすべてなくなることはありません。
設定したレバレッジ倍率で保有ポジションに充てた証拠金のみがなくなります。
この「損益/損失」を見てください。
証拠金として使われるのは0.0074XBTです。つまり口座残高から0.0074XBTが失われるだけで済みます。
大きく勝負に出たり、証拠金の管理に自信があるのならクロスマージンに、
手堅くトレードをしていきたいのなら分離マージンに設定してみることをお勧めします。
以上でBybit(バイビット)の損益計算ツールの使い方の説明でした。
関連記事 Bybit(バイビット)のクロスマージンと分離マージンの証拠金維持の違いを損益ツールで解説。
Bybit(バイビット)損益計算ツールの使い方まとめ
トレードする前からあらかじめ損益を計算して利確ポイント・損切りポイントを明確にすることで、より効率的に取引できるので、損は最小に、利益は手堅くというトレードをすることができます。
オーダーを出す前に、この価格になったら利確する、損切りするというポイントを決めることが実はすごく重要なことです。
なお、成行注文か指値注文かによって手数料が違うので注意しましょう。
投資のプロですら予想を外すんですから一般人が的確なトレードをすることは難しいkとかもしれません。
しかし言い換えれば、上がるか下がるか予想するということは勝率50%ということでもあります。勝ち続けることができるかどうかというのは、損切りの上手さにかかっているといっても過言ではありません。
どんなトレードでも、損切りポイントを明確に決めておくこと、余力を確保しておくことが次のトレードにつながるわけですね。
なので、地味な機能かもしれませんが損益計算ツールを使うことはとても役立つのでぜひ利用してトレードに生かしてくださいね。
エントリーしてから清算価格を見てたなんて、かなり無謀なことだったんだね。これからは計算機ちゃんと使おう。
特に初心者のうちは証拠金とレバレッジのリスク管理が感覚で掴めていないものじゃ。初心者こそ計算機をどんどん使ってほしい。
当ブログではBybit(バイビット)の基礎的な使い方だけでなく、あまり知られていないトレード手法なども紹介しているので是非他の記事も読んでいってください。
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