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移動平均線(SMA)のチャート設定方法と使い方、FXトレード手法

BitMEXチャートの移動平均線はどう設定すればいい?表示方法とグランビルの法則 トレンド系指標
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ビットコインを一日3時間はいじらないと精神が安定しない仙人です。

今日は、基本中の基本であり最強のインジケーター、テクニカル分析のトップバッター「移動平均線」についてご紹介します。

私はトレーディングビュー(TradingView)というチャートツールを愛用しているのですが、移動平均線と言っても色んなインジの種類があるんですよね。

BitMEXのインジケータ検索画面

BitMEXのインジケータ検索画面

TradingViewではこのように三本の移動平均線を表示することができますが、設定方法がちょっと分かりにくいので、当記事を参考にしてやってみてくださいね。

記事の後半では、移動平均線を使った代表的なトレード戦略である「グランビルの法則」も紹介します。

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移動平均線(SMA)とは?

移動平均線移動平均線は、正しくは単純移動平均線SMA,Simple Moving Average)といい、MAと略されて呼ばれることもあります。

アメリカの著名チャーチスト、グランビル氏が考案した「グランビルの法則」の評価が高まったことにより急速に知られるようになりました。

仮想通貨相場やFXチャートだけでなく、株式や為替など様々なチャートの動きを一定期間の平均価格を線でつなぎ、一つの流れとして捉えることができる最もポピュラーなテクニカル分析法です。

移動平均線のメリット

  • どこの取引所やチャートツールでも標準で使える。
  • 移動平均線の傾き角度でトレンドの方向と強弱を判断できる。
  • 移動平均線と現在価格の位置で「買われ過ぎ・売られ過ぎ」がわかる。
  • 複数の移動平均線を表示することによって、あらゆる時間軸で判断できる。
  • 色んなトレード手法に採り入れられている(理解が深まる)

移動平均線はこれを表示すればOK

移動平均(MA)には単純移動平均(SMA)、指数平滑移動平均(EMA)、加重移動平均(VMA)など計算方法によって様々な種類がありますが、トレードでご自身が使うものだけ理解を深めればいいと思います。

単純移動平均線の計算式は、対象期間の複数の終値から平均値を算出し、期間をずらしながら線でつないで表示したものです。

多くのトレーダーが見ている時間設定

  • 短期:5期間
  • 短中期:13・20もしくは25期間
  • 中期:60期間(※よく効く)
  • 長期:200期間

この4つ以外の時間設定もできますが、皆が見ている基準で見た方が機能します。

20日移動平均(20SMA)であれば、本日を含めた過去の日足20期間の終値を合計し、期間数の20で割った平均価格を期間ごとに算出して線でつないでいます。

5日移動平均線であれば5日分の平均価格となります。

終値の平均価格を使用することで、日中の大きな変動に惑わされることなく、現在の相場のトレンド状態を判断できます。

一本だけの移動平均線を使うトレード方法

まずは移動平均線を1本だけ使った手法を説明します。
これは、移動平均線と現在価格の位置関係を重視するトレード方法です。

価格が移動平均線から大きく離れると、再び移動平均線の近くに戻ってくる傾向があります。(売られ過ぎ・買われ過ぎのサイン

移動平均線の回帰
つまり以下のようなことがわかります。

  • 現在価格が移動平均線より上にあると買い強気、下にあると売り強気。
  • 価格が移動平均線と離れ過ぎた場合、逆張り指標となる。

分かりやすい売買タイミングは「価格が移動平均線から離れすぎた時に逆張りでエントリーする」という方法です。「歓喜で売って悲鳴で買う」という言葉もこの原理ですね。

この様に、移動平均線を一本使うだけで、トレード指標として充分に機能します。

二本以上の移動平均線を使うトレード:支持線と抵抗線

二本以上の異なった時間軸の移動平均線を使ったトレード方法を紹介していきます。

移動平均線は、支持線(サポートライン)抵抗線(レジスタンスライン)として機能することが少なくありません。

サポートラインとは「この価格以下にはさせないぞ」というチャート上で価格が買い支えられ易いポイントとなるラインです。

一方、レジスタンスラインは「この価格以上にはさせないぞ」というチャート上の売られやすいポイントとなるラインのことです。

移動平均線の支持線(サポートライン)

引用:marine-list.com

サポートやレジスタンス辺りに指値注文を仕掛けて売買エントリーポイントにしておくと上手く機能することが多いですね。

支持線や抵抗線を突き抜けた場合は

「サポートライン(支持線)」として期待されていた移動平均線をチャートが割り込んでしまうと、売りの勢いが強いという不安感から一気に下がる可能性があります。

「レジスタンスライン(抵抗線)」として意識されていた移動平均線を越えると、買いの勢いが強いといった見方になり、更に上昇する可能性があります。

ラインを超えたらブレイク方向へ順張りトレードするのが定石です。

移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロス

複数の移動平均線を使ったもう一つのシグナル、ゴールデンクロスとデッドクロスについて説明します。
この分析手法では、計算対象の期間が異なる2本の移動平均線を利用して相場の反転を見ます。

移動平均線は、計算対象の期間が長期になるほど線が緩やかになり、チャートの動きに対して反応が鈍くなるという特徴があります。

  • 短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上抜ける→ゴールデンクロス
  • 反対に短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下抜ける→デッドクロス
ゴールデンクロスとデッドクロス

引用:batque.com

ゴールデン・クロス

短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上へうわ抜けてクロスすることをゴールデン・クロスと言い、買いのサインとなります。

ゴールデンクロスは下落トレンドから上昇トレンドに移る時に発生します。

デッド・クロス

ゴールデン・クロスの反対の動きで、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下へ下抜けてクロスすることをデッド・クロスと言い、売りのサインとなります。

デッドクロスは上昇トレンドから下落トレンドへ移行するときに出やすい現象です。

レンジ相場や短い時間足であるほどダマシが多くなりやすいという欠点があります。

ビットコインチャートは100日移動平均線が有効

ビットコインのチャートは100日・50日(60日)移動平均線がききやすいという説もあります。

以下の画像は、ビットコインの週足チャートをログスケール(対数)で表示したものに、100MA(SMA)・50MA(SMA)を表示したものです。

ビットコインチャートは100日移動平均線が有効

2014~2019年週足チャート

紫丸はデッドクロス、青丸はゴールデンクロスを示しています。

これだけ長期の時間軸で移動平均線がしっかり機能しているということは、この移動平均線は強いサポートになるということです。

以下の画像は100MAが破られたが50MAがサポートになるだろうという考察をしたときのチャートです。

ビットコインチャート50日移動平均線

このように相場の大局を見ることもできるし、超短期売買(スキャルピング)にも利用できるというのが移動平均線の万能ですごいところです。

動画で移動平均線の使い方解説しています

Youtube動画で移動平均線の使い方を解説しているのでこちらも観てください。

TradingViewで移動平均線を表示する設定方法(複数対応)

bybitもしくはTradingViewにログインし、チャートのインジケーターアイコンをクリックし「ma」と入力すると、移動平均線
がでてくるのでクリックします。

すると、チャートに移動平均線が追加されます。
TradingViewチャートに移動平均線が追加「フォーマット」から移動平均線の時間軸を変更できます。デフォルトでは9日になっています。(短期:5日、短中期:13・20・25日、中期:60日、長期:200日が推奨)

TradingViewの移動平均線時間軸の変更

TradingViewの標準インジケーター「移動平均線」は一本しか表示できないらしい。ということで二本三本と表示したかったら続けて設定しましょう。

TradingViewの標準インジケーター
色が似ていると混乱するので、「MA」→「フォーマット」→「スタイル」→「プロット」から色を変更しましょう。

移動平均線を複数表示

TradingViewで三本の移動平均線を表示できました!5、13、25日で設定してます。

「移動平均線の交差」を使う方法

bybit(TradingView)には「移動平均線の交差(MA Cross)」というインジケーターがあります。
これは移動平均線を二本設定できるインジケーターで、交差が起きているところを分かりやすく表示してくれます。二本の移動平均線を使うのであれば「移動平均線の交差」を使いましょう。
「移動平均線の交差」を使う方法

いちいち三本設定するのが面倒!という人は使いやすい黒マチャートを使ってもいいと思います。
ぜひ次の章を読んで導入してみてください。

その他使える移動平均線

※EMAの線が邪魔なので消した方が分かりやすかったかも。

関連記事 黒マチャートはbitfinexやbitFlyerのチャートも同時表示できます。

移動平均線を使ったトレードの注意点

移動平均線を使ったトレードにはいくつかの注意点があるのでご紹介します。

移動平均線はシグナルが遅い

移動平均線は、過去数日の平均値の差を使ったインジケーターという特性の為、プライスアクションやトレンドラインの売買サインよりも遅れて現れるという欠点があります。

SMA(指数移動平均線)やWMA(加重移動平均線)はその欠点を改良したMA(=移動平均線)ですが、SMAの方がメジャーです。

ダマシに注意

サポート・レジスタンス、ゴールデンクロスなど、移動平均線のサインが表れて売買タイミングがすぐにやってくるというわけではありません。短い時間足ではダマシが発生しやすいので注意してください。一般的に日足や週足の信頼度の方が高いですね。

なので、他のテクニカル指標(トレンドラインやボリンジャーバンドストキャスティクス)と合わせて見たり、他の時間足の様子を見て注文を出すようにするとよいでしょう。

レンジ相場や持ち合い相場は相性が悪い

移動平均線はトレンドがはっきりした相場が得意なのでレンジ相場などトレンドがはっきりしない相場ではサポートやゴールデンクロスなど機能しにくいです。

移動平均線の勝率を高めるグランビルの法則

1960年代にアメリカのウォール街で活躍した株式新聞記者であるグランビル氏が考案した「グランビルの法則」は、一本の移動平均線価格の位置関係に着目しトレードに応用したものです。

グランビルの法則は、移動平均線の流れに対して現在価格が接近した時や離れた時に買いなのか、売りなのか移動平均線を使った8つの売買シグナルで示したものです。

グランビルの法則

引用:gaitameonline.com

グランビルの法則・買いシグナル

  1. 上向きor横ばいの移動平均線を現在価格が上抜いたら買い(順張り)
  2. 上向きの移動平均線を現在値が一時的に下抜けしたら買い(押し目買い)
  3. 上向きの移動平均線へ現在価格が下がって接近したところ再上昇で買い(押し目買い)
  4. 移動平均線から現在価格が大きく下離れたら買い(逆張り)

グランビルの法則・売りシグナル

  1. 下向きor横ばいの移動平均線を現在価格が下抜いたら売り(順張り)
  2. 下向きの移動平均線を現在値が一時的に上抜けしたら売り(戻り売り)
  3. 下向きの移動平均線へ現在価格が上がって接近したところ再下落で売り(戻り売り)
  4. 移動平均線から現在価格が大きく上離れたら売り(逆張り)

グランビルの法則は文字にすると複雑そうに見えますが、簡単に言うと、

移動平均線が上向きだったら押し目買い、下向きだったら戻り売り、という感じです。

BitMEX(ビットメックス)にょうなスイングトレードに向いている取引所を使ったトレードなら大いに役立つ知識だと思います。

移動平均線の傾きに注目して過去のチャートを検証してみましょう!

グランビルの法則と移動平均線を使ったトレード戦略

移動平均線とグランビルの法則を検証してみた例を探してきました。

まとめ

BitMEX(ビットメックス)チャートの移動平均線はどれを設定すればいい?グランビルの法則も解説、というテーマで記事を書いてみました。

移動平均線は値動きの結果として、相場状況がどうなっているかを確認する指標です。
つまり他のインジケーターやテクニカル分析と併用することで力を発揮するものなので、自分の得意なシグナルを探してみてくださいね!

BitMEXで移動平均線を使う方法は一見分かりにくいですが、これだけ有名なインジケーターは多くの人が意識するポイントになりやすいともいえるので、是非3本で使えるようになりましょう。

その他のBitMEXで使える移動平均線

当ブログではBitMEX(ビットメックス)で使える多くのテクニカルトレードもご紹介しています。

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