今回はBitMEX(ビットメックス)で特に有効な、ビットコインFXで使える有効なトレード戦法をご紹介します。
ビットコインFXというとあなたはどんなトレードをイメージしますか?
何倍もレバレッジをかけて、ロスカットされるか原資が何倍にも膨れ上がるかのヒリつく勝負…
そういうイメージを持っている方も多いと思います。
しかしビットコインFXには、低リスクかつ高配当なトレード方法もあるんです。
それが今回紹介する「低レバレッジでロング放置」作戦です。
ただ、普通に信用取引でロングを長期間持つとなると、スワップなどの手数料を取られてしまい徐々に損失がかさんでいきます。すんなり値上がりしていけばいいですが、そうではない場合にジリ貧となります。
では、それを回避し具体的にどのように低レバレッジでロング放置すればいい作戦なのか解説していきます。
BitMEXで低リスクに資産を増やしたい人向けのトレード
この手法はBitMEXなどのビットコインFXで高確率に利益を出していく方法です。
それなりに資金を用意できる、だけどロスカットされるようなリスクを冒してまでトレードで増やすのはちょっと…という方にぴったりです。
例えばメジャーアルトコイン(イーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップル、ネム、モナコイン)を購入して値上がり益を狙う場合、当然ビットコインよりも高い利益率を期待して買いますよね。
しかしビットコインの3倍の値上がり率を狙える銘柄が今現在どれほどあるでしょうか?
ビットコインの値上がり率よりも高いと思いメジャーアルトコインを買っているのなら、それは仮想通貨市場の時価総額が低い過去の相場でなら正解の戦略かもしれません。
しかしBTC以外のアルトコイン価格が低迷している今、ビットコインの3倍の値上がり率をえることができるのか?確信が持てなくなってきましたね。
はっきり言いますが、今後も価格が上昇していく確率が最も高い通貨はビットコイン一択です。
この手法では、ビットコインの値上がり益を、ローリスクに3倍得られることを目標としています。
メジャーアルトコインを買うよりも利益率は期待できるという考察です。
BTC現物+低レバレッジで利益3倍?
やり方としてはいたってシンプルです。
BitMEXでは証拠金としてBTCを用意する必要があります。
なので、BTCを証拠金として口座に入れておくとBTCの値上がりを、何もトレードをしなくても享受できることになりますね。
そこで約2倍程度の低いレバレッジをかけることで、値上がり益を3倍にすることができます。
BitMEXレバレッジ設定を2倍程度にする
例えば、あなたのBitMEX口座に50万円を入金するとします。
仮に1BTC=100万円だったとすると、0.5TCがあなたの口座にあることになります。
0.5BTCが口座にある状態で、10000ドル(1BTC)のロングポジションを持ちます。
そうすると、証拠金に対して2倍のBTCを買い注文していることになるので、レバレッジは2倍となります。(クロスマージンの場合)。
以下の合計3倍のレバレッジをかけたオーダー例を見てください。
原資を二倍にするまでに必要なビットコインの価格値上がりシュミレーションです。
1BTC=9000ドルのときにロングでエントリーして13500.5ドルになった時に利確した場合、原資から2倍になっていることになります。
本来なら18000ドルで原資2倍のところを4500ドル幅分得していることになりますね。
このようにして、低倍率だとしても、長期目線でポジションを持てばかなり資産が増えていくことになります。
もし銀行口座や株の配当を目的に投資をするならば、年利10%もあれば良好な成績です。
ビットコインFXと上手に付き合っていけば、それを超える利率を低リスクに実現することができるのです。
これはビットコインFXでドルコスト平均法を実施するときにも重要な考え方です。
ロスカットライン(清算価格)に細心の注意を
仮に、BTC価格が9000ドルの時に、0.5BTCを証拠金として、10000ドルのロングポジションを持ったとしBitMEXの損益計算ツールでシュミレーションしてみます。
この場合、BTC現物で1倍、レバレッジポジションで2倍、合計3倍の値上がり益を得ることができます。
この時のロスカットライン(清算価格)は6236.5ドル、つまり約25%の下落に耐えることができます。
日本円で換算すると28万円幅くらいですね。この値幅まではBTC価格の下落を許容できるということです。
ただ、20万円幅の暴落というのは年に数回あります。BTC価格が高くなっていけばもっと値幅は荒くなっていく傾向もあります。
もっと慎重に手堅くいきたいのなら、BTC価格が9000ドルの時に、0.5BTCを証拠金として、5000ドルのロングポジションでもいいですね。
この場合、BTC現物で1倍、レバレッジポジションで1倍、合計2倍の値上がり益を得ることができます。
この時のロスカットライン(清算価格)は4755ドル、つまり約50%の下落に耐えられる算段です。
最近のBTCチャートの状態からして、ボラティリティ(値幅)は縮小傾向にあるとはいえ、4245ドルまで下落しないとも限りませんが、起こる確率はとても低いので一倍レバレッジでロングするというのは、かなりローリスクな運用と言えます。
※バブルの頂点でロングポジションを持つような愚行を除く
このように、BTC価格が年単位の長期目線で上昇し続けることが前提になりますが、証拠金を多めに用意しておくことによって、よっぽどのことがない限りロスカットされないようにポジションを持つことができます。
ちなみにビットコインの価格は4年ごとに起こる半減期というプログラムによって底上げされていく傾向があります。年単位では確実に価格は上昇していっていることが分かります。
利確タイミングはいつすればいいの?
二つ目に重要なのがこの「利確タイミング」ですね。
こまめな利確を繰り返していると、本来享受できたであろう爆上げ相場を逃す可能性も高くなりますし、
放置していて暴落に巻き込まれる前に退避できなかったらもったいないな…
という気持ちもあると思います。
利確タイミングはチャートの周期性を参考に決めるといいかもしれません。
ビットコインの動きには一年を通して規則性があります。
- 1月下落
- 2~3月低調
- 5月高騰
- 10~12月上旬高騰
というパターンが多いです。
高騰する5月と12月に利確して、1月6月あたりでエントリーする、というイメージでいいんじゃないでしょうか。
以下の記事を参考にしています。
ちなみに「爆上げ相場」になるとテクニカル手法が通用せず、売りサインが出ているのにも関わらず爆上がり続けることもあります。
もうこれは、「木を見ず森を見よ」「頭としっぽはくれてやれ」の精神で、利確後更に爆上げしたらビットコイン現物の値上がりがあるし諦めましょう。
その後また価格が落ちてきて相場が落ち着いたところでまた指値注文で低レバレッジロングエントリーしたらいいのです。
関連記事 BitMEX(ビットメックス)の手数料ルールについて詳しく解説
BitMEXのBTC先物でエントリーすればスワップは発生しない
今まで解説したトレード戦略では、どのビットコインFX取引所でもできるように思いますよね?
しかしこれが違うのです。
FX、つまり信用取引というのは、取引所にお金を借りて実際の証拠金よりも多くのポジションを持つという行為です。
つまり、低レバレッジとはいえ、実際以上のポジションを持つことになるので、利子にあたるスワップ(もしくは金利)と呼ばれる手数料が一日ごと・もしくは数時間ごとに0.02~0.1% とか取引所によりますがそのくらい発生します。
ポジションを数か月単位で保持しようと思っている場合、このスワップ手数料だけで大損することになってしまいます。
そうならないために、長期ポジションを保持しても一切手数料がかからないBitMEXのビットコイン先物でトレードをします。
無期限ビットコインFXというのが、普段のBitMEXのビットコインFXです。
先物は3か月ごとに限月交代というものがあり、出来高も無期限(XBTUSD)と比べて少ないですが、長期ポジションを持つのならスワップ(Funding手数料)が発生しないので使わない手はありません。
先物銘柄のもっと詳しい説明は以下の記事で説明しています。
先物限月コードは6月=M、7月=N、8月=Q、9月=U、10月=V、11月=X、12月=Zと決済月によって表記が決まっています。
BitMEX低レバレッジでロング放置作戦の注意点
いくらレバレッジ2倍でロスカットラインが半値以下にあっても、100%そこまで達することがない、とは言い切れません。
BTCチャートを一時間足・日足・週足までチェックして、今のBTC価格が買われ過ぎではないか(一時的に高値を付けているバブルチャートではないのか)、よく確認してください。
今買われ過ぎていると思うのなら、押し目に指値注文を入れ、無理にエントリーしないでください。
急上昇中に成行注文で飛び乗るのは危険なのでオススメしません。
待つのも相場、です。
今までBTCがどういう動きをしてきたのか、値動きを追って三角持ち合いやチャネル、トレンドラインなど最低限のチャート分析ができるようになればロスカットリスクを下げることができます。
BitMEX低レバレッジでロング放置作戦まとめ
低レバレッジでロング放置!作戦の概要を解説してみましたがいかがでしたか?
ビットコイン現物を持っておくよりも、2~3倍の値上がり益をローリスクで得ることができるというのは結構旨みがあると思います。
ビットコインの3倍のパフォーマンスを発揮する仮想通貨(アルトコイン)は、客観的に相場を見ても、かなり少数に限られると思います。
値動きが荒い(将来性が未知数)の銘柄をガチホするより、ビットコインを低レバレッジでロング放置する方が儲かる、という考え方もあるということを知っていただければ幸いです。
ただ、ロスカットにだけは注意しすぎるほど注意して、このトレード手法にチャレンジしてみてくださいね。
必勝法トレードの続編書きました。
コメント欄
こんにちは。
いつも有料級の情報ありがとうございます。
とても参考になります。
この低レバレッジロング放置必勝法について質問お願いします。
仮にこの手法で半年間ポジションを持った場合、ファンディングコストを毎日3回ずつ払い続けるのでしょうか?
半年後には相当な金額になってしまう気がします。。
またこれとは別に通常のスイングトレードをする時は別アカウントでやらないといけないのでしょうか?
よろしくお願い致しますm(_ _)m
>仮にこの手法で半年間ポジションを持った場合、ファンディングコストを毎日3回ずつ払い続けるのでしょうか?
>半年後には相当な金額になってしまう気がします。
「ビットコイン先物はFunding手数料がない!」に書いているのですが、ファンディングコストを先物では避けることが出来ます。私はロングスイングは先物でだけやっています。
https://bitsen.co.jp/cost/#toc8
>これとは別に通常のスイングトレードをする時は別アカウントでやらないといけないのでしょうか?
先物でロング放置をして、無期限XBTUSDでトレードをすることができますよ!
ありがとうございました!!
来春のBTC半減期に向けて年末は上がっていくと予想してますのでこの手法で挑戦してみます!
あの~、恐れ入ります!
それでは、ショートも同じようなやり方で発注すればよいのですね、
(無期限XBT/USDの方&Funding手数料を支払えば・・)
去年頭頃に参入し、みるみる目の前で資産が減ってゆくのを経験したもので
ついロングより、ショートの方が気になりました(汗)
今からビットコインは10万ドルくらいまでゆっくり上昇していくと私はみていますが、ショート場合も同様です。
また、ショートの場合は1倍ショートでデルタヘッジポジションを作る作戦もオススメです。
「BitMEXでフィアットに退避!完全ノーポジションはレバ1倍ヘッジショート(空売り)」
https://bitsen.co.jp/noposition/
おはよう御座います!!
はい、ショートの「清算値段」のところが、100000000と出てたので
いまいち理解が出来ず、つい確認してしまいました。
ありがとう御座います!