CoinBase pro(コインベース)取引所のビットコイン価格乖離率(プレミアム)から大口の仕込みを見抜くトレード手法を紹介します。
CoinBase取引所は日本進出もしておりこれから日本人が使えるサービスが増えると予想されますが、この記事ではCoinBaseのチャートや動きを見てトレードに活かす方法に焦点を絞って考察します。
CoinBase(コインベース)の概要
社名 | Coinbase, Inc |
---|---|
販売所HP | Coinbase(コインベース) |
板取引所HP | Coinbase Pro (GDAXから改名、2022年末までに統合) |
機関投資家向け | Coinbase Prime |
設立 | 2012年6月20日 |
創業者・CEO | ブライアン・アームストロング |
所在地 | アメリカ・サンフランシスコ |
ちょっとややこしいですが、Coinbaseは販売所、Coinbase Proは板取引所ということで二つの取引所がありましたが、Proは2022年末までにCoinbaseに統合されます。
チャートを監視するのは元Coinbase Proの方です。
Coinbaseは世界でサービスを展開していますが、日本では2021年からサービス対象地域に入りました。今のところ日本人は販売所のみ使用可能です。
Coinbaseは仮想通貨取引所で唯一ナスダック上場
2021年4月14日にCoinbaseが仮想通貨取引所として初めてナスダックに上場しました。
時価総額はすでにICEやCMEなど伝統的な金融企業を超えました。(株価は初値381ドル、時価総額759億ドルでスタート)
Coinbase上場日を境に大きく暗号通貨業界を取り巻く環境も変わっていくか、と期待されましたが、上場以来一貫して下落トレンドとなっています(2022年7月時点)
CoinBase(コインベース)に登録する方法
2021年8月にCoinBase取引所(販売所機能のみ)が日本居住者向けにオープンしました。
それにより日本人でもCoinbaseを使うことができるようになったのですが、板取引であるCoinbase Proはまだ使用不可です。今後サービスが統合されるとのことなので、Coinbase内で板取引ができるようになるかもしれませんね。
Coinbase(販売所)に登録できる
板情報のない初心者向け販売所Coinbaseの方には日本人でも登録し使うことができます。手数料は他の国内取引所に比べ高いのですが販売所での売買をすることができます。
「口座開設」から以下のように登録できます。
Coinbase proには登録できない
日本からCoinbase pro(板取引の方)に登録しようとすると、以下の画像のように「私たちはまだ日本にサービスを提供していません。将来的にはもっと多くの国にサービスを提供したいと思っていますので、しばらくしてからもう一度チェックしてください。」というページになります。
断ってはいるけど、日本に対して友好的な感じがしますね。今後の日本進出にも期待しましょう。
プロキシサーバーを経由してIP偽装するやり方もあるんですが、どうしてもCoinbase proのチャートを見たいという人だけ試すメリットがあるかもしれません。
CoinBase(コインベース)の使い方
Coinbase proは日本からのアクセス自体弾いていますが、Coinbaseは売買機能以外は使うことができます。
主要通貨の価格をみる
メニュー「Prices」からビットコインやイーサリアムをはじめ、割と多い銘柄のラインチャートや時価総額などの情報を見ることができます。見ることができるだけです。
Coinbaseへの出入金
管理画面右上「Send/Receive」から仮想通貨の入金と出金ができます。
ウォレットとして使う分には日本からでもOKのようなので、セキュリティの高い保管先として候補に入れるのもアリかもしれません。
海外仮想通貨ニュースをチェックできる
あと他にはメニュー「For You」で、ニュースや知識を深める為の記事を見ることが出来ます。
Coinbase取引所で日本人が使うことができる機能はこのくらいです。
次の項からトレードへの実践的な利用方法を書いていきます。
CoinBaseプレミアムは大口投資家の買い圧【Coinbase Premium Index】
CryptoQuantの「Market Flows」で見ることができる主要データ、「Coinbase Premium Index(コインベースプレミアムインデックス)」でプレミアムを観測することが出来ます。
Coinbase Premium Indexとは
Coinbase Pro価格(USDペア)がBinance価格(USDTペア)に対してプレミアムが発生することは、大口投資家の買い集めの可能性があると言われています。
最近のBTCチャートでも大口投資家の買い圧を観測(テスラ社?)し、その後大きくBTC価格が上昇しcoinbaseの現物取引が上昇相場をけん引しました。
また2022年7月時点でのビットコイン下落相場では、Coinbase価格が常時マイナスプレミアムとなっており、弱気相場を見る指標としても機能している可能性が出ました。
Coinbase Premium Indexを確認する方法
CryptoQuant公式サイト
CryptoQuantサイトの「BTC: Coinbase Premium Index」でCoinbase Premium Indexを見ることができるのですが、有料プランに加入した状態でログインしなければ数日前のデータしか見ることができません。
CryptoQuantのツイッター
有料プランに加入したくないけど、Coinbase Premium Indexがシグナルになりそうなときにいち早く察知したい場合、Twitterでcryptoquantの公式アカウントもしくはcryptoquantのCEOのアカウントをフォローしましょう。
Coinbase Premium Indexにシグナルが出ると割とツイートして教えてくれます。以下はcryptoquantCEOのツイート例です。私はそれらのツイートをかみ砕いて分かりやすく解説ツイートしたりもしています。
TradingViewのインジケーター「coinbase-binance Premium」
TradingViewで色々探した結果、無料で使えるものでCoinbase Premium Indexを監視する最もオススメのインジケーターは「coinbase-binance Premium」です。
CoinbaseとBinanceのBTCUSDペアの価格差がコインベースがバイナンスに対して上乖離(Premium発生)なら緑バー、下乖離なら赤バーで表示されているんだと思います。時間軸を変えてみて、優位性があるのは長期(日足~週足)かなあと言った感じ。
おまけに設定の項目からETH(イーサリアム)のプレミアムも見ることができるのでアルトトレーダーにはさらに便利かもしれません。
BTC情報アラート:Btc – Buy vs Sell (Spot vs Derivs)
マーケットデータBOTアカウント「BTC情報アラート」のBtc – Buy vs Sell (Spot vs Derivs)にて、BitMEX、Bitfinex、Binance、Bitstamp、Kraken、Coinbase pro取引所の主要ビットコイン銘柄で、ロングショート数量と比率をざっくりと一覧で見ることが出来ます。
Coinbase proで断続的な買いや大きな買い出来高が、他の取引所と比べて確認できたときプレミアムが発生しているか追加確認を行う、という使い方ができるかもしれません。
CoinBaseの資金流出はOTC取引需要?【Coinbase Pro Outflow】
CryptoQuantの「Market Flows」で見ることができる主要データ、「BTC: Coinbase Pro Outflow(コインベースプロアウトフロー)」でCoinBaseのアウトフロー(資金流出)を観測することが出来ます。
BTC: Coinbase Pro Outflow
CryptoQuantでは、各主要取引所のインフロー・アウトフローも見れるのですが、特に指標になるのは「BTC: Coinbase Pro Outflow」だと言われています。
Coinbaseからの大規模BTC出金は機関投資家のOTC取引需要と見られ、過去これが起きたときは強い上昇トレンドのサインとなっています。
Coinbase Pro Outflowの確認方法
CryptoQuant公式サイト
CryptoQuantの「Coinbase Pro Outflow」ページで見ることが出来ますが、有料プランに加入した状態でログインしなければ数日前のデータしか見ることができません。
CryptoQuantのツイッター
有料プランに加入したくないけど最新のCoinbase Pro Outflowをいち早く察知したい場合、Twitterでcryptoquantの公式アカウントもしくはcryptoquantのCEOのアカウントをフォローしておくと、顕著なシグナルがでた時にツイートで教えてくれます。
以下はCryptoQuantCEOのツイート例。テスラ社がBTC大口購入した時に察知?できていたかもしれないというツイート。
CoinBaseのBTC価格乖離率(プレミアム)まとめ
CoinBase取引所のビットコイン価格乖離率(プレミアム)から大口の仕込みを見抜くトレード手法を解説しました。
CoinBaseプレミアムは大口投資家の買い圧、CoinBaseのアウトフロー(資金流出)はOTC取引需要である可能性があり、その動きを察知する方法をざっとではありますが紹介しました。
Coinbase premium indexとCoinbase pro outflowを確認するには、以下のようなものがありました。
- CryptoQuant公式サイト(最新データは有料)
- CryptoQuant公式ツイッター
- CryptoQuantのCEOツイッター
- TradingViewインジ
- BTC情報アラート
是非トレードの参考に色々試してみてください。あと他にいい指標の確認方法があれば教えてください。
コメント欄
プレミアムの比較対象がバイナンスなのは何故ですか?
はっきりした理由は分からないですが、Coinbaseはアメリカの取引所なので、アメリカ以外のグローバル指標として出来高も最高クラスのBinance(所在国マルタ)が選ばれているのではないかと思いますよ。