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CMEビットコイン先物の窓開け窓閉め(ギャップ)と価格差を狙うトレード戦略

CMEビットコイン先物のチャートを利用してFXトレードで勝つ方法 トレード戦略
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米国シカゴにあるアメリカ人向け商品先物取引所、シカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange ,略称CME)のビットコインFXチャートをよく見ると、ビットコイン価格に影響を与える重要な規則性があることがわかりました。

これを利用すればビットコインFXトレードでも期待値の高いトレードをすることができると思うので是非読んでみてください。

CMEのBTC先物概要

  • CMEは1848年に設立された由緒正しい世界初の先物取引所
  • CMEは世界を先導する最も多彩なデリバティブ市場
  • 2017年12月17日からビットコイン先物の提供開始
  • 2019年5月時点で月BTC取引高80億ドル以上
  • 一般的な仮想通貨取引所と違い休場がある
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CMEビットコイン先物の特徴

CMEのビットコイン先物は他の一般的な仮想通貨取引所のルールと多少異なる点があり、それがトレードに勝つキモになってくるのでまず紹介します。

価格チャートは世界最高レベルで公平な基準

CMEのビットコイン先物は米ドル建ての差金決済取引で、厳格なBRR基準で運用されているので独自に変わった値動きをすることはほぼありません

BRR基準…1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、itBit、Krakenなどの取引データを集計し、GMT午後4時に算出。

CME先物の取引は現物市場への影響力も強く、米サンフランシスコ連邦準備銀行は「BTCが2万ドルの最高値から下落したのは2017年末のCMEビットコイン先物取引開始の結果である」という見解を発表しています。(引用元)

参考価格の算出には厳密な基準が設けてあるので、独立した変な値動きにはならないよということが重要なポイントです。

日本人は取引することができない

日本人は使うことができません(たぶん)。アメリカ在住者がKYC(身分確認)をして登録することができます。
それでもチャートは見た方がいい理由があるので構わず読み進めてください。

CMEのビットコイン先物には休場(ギャップ)がある

ビットコイン先物の取引時間は、他の為替などの金融商品と同じように、
米国中央時間(CT)の日曜日から金曜日、午後6時から翌午後5時(日本時間で午前8:00~翌午前7:00)です。加えてCTの午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間です。
※夏時間は1時間早まります。

土曜日(日本時間では日曜日)は休場で一切取引できないので他の一般的な年中無休で取引できる仮想通貨取引所にくらべ空白の期間が生まれることになります

このチャートの空白期間をギャップとか窓開けとか言います。
以下、CMEのBTCチャート4時間足でギャップが確認できます。

CMEビットコイン取引のギャップ

CMEビットコイン取引のギャップ

CME取引所は大口投資家がメインユーザー

公式サイトの説明を見ると、BTC先物は5枚を最小単位として、1ビットコインあたりの値幅は5USドル単位となります。

つまりポジションを持つ場合のBTC先物の最小価格変動は25USドル単位となります。

大口投資家の取引を対象としたサービスであることがわかりますね。小口投資家はあまりいません

また、取引上限は、投資家1人あたり、月2000契約。1契約は5BTCなので、月1万BTC相当となっています。(最近上限が倍増)

これほど以前はそれほど多くのオープン・ポジションを保有しているトレーダーはほとんどいませんでしたが、大幅な成長と、CMEビットコイン先物市場への支持により徐々に出来高は増加し、取引上限が倍増したとのことです。

毎月最終金曜日にビットコイン先物の限月がある

CMEのBTC先物取引には毎月決済期日がやってきます、世界標準時の毎月最終金曜日15時、日本時間で土曜日0時(冬時間だと1時)と決まっています。

この決済期日はビットコインの値動きに影響を与えることがあります。詳しくは後ほど説明します。

CMEのBTC先物は4種類上場している

ビットコイン先物は四半期サイクル(つまり3か月先物)で取引され、全部で4種類が上場されています。

例えば、3月限月の先物が決済期日で終了した場合、9月限月先物が上場されます。
6月限月先物が終了した時、12月先物が上場されます。

このように毎月限月交代があり、新旧の終了と上場を繰り返していく仕組みになっています。
※特に3、6、9、12月は四半期決算日となっており、節目として意識されます。

この限月先物同士の価格差が相場の過熱感を表すという指標のような見方もあります。

CMEビットコインチャートをTradingViewで表示する方法

CMEのビットコインチャートはCME公式サイトでも見れますが、TradingViewのウォッチリストに入れておくとすぐに見れるので便利です。(無料で使えます)

ただ、なぜかBTCと打っただけではCMEのチャートが出てきません。

TradingViewの銘柄選択画面で「BTC1」と入力すると「BITCOIN FUTURES (CONTINUOUS: CURRENT CONTRACT IN FRONT)」が見つかるので、これをブックマークとかリストに追加するとかしていつでもチェックできるようにしておきましょう。
CMEの最も期日が近いビットコインチャートが表示されます。
BTC1

CMEビットコインチャートの決済期日を狙うトレード

先にも紹介しましたが、CMEのビットコイン先物の決済期日(満期日)は世界標準時の毎月最終金曜日15時、日本時間で土曜日0時です。(日本との時差は9時間)

この日はビットコイン価格が大きく変動する可能性が高くなります。

具体的に言うと、CMEを使う大口投資家たちのロングorショートポジションの優劣によって、ある程度ビットコインの価格の変動が予測できます。

大口の投資家たちは自分たちが損をしたくはないので、例えば、

  • 期日前にロングポジションが優勢なのであれば、期日前に上昇、
  • ショートポジションが優勢であれば期日前に下落、

という傾向があります。

また、期先物(期日を迎える先物ではない方)のロングorショート優劣によって、

  • ロング優勢→期日後に上昇、
  • ショート優勢→期日後に下落、

という傾向があります。

CMEビットコイン先物のポジション情報は「the block crypto」のOpen interest of CME Bitcoin futures by trader category(long/short)で確認することができます。このサイトは他にも色々CMEビットコインのデータを見ることができるので便利です。CMEビットコイン先物のポジション情報

bybitチャートを例に出してみます。決済期日前後に大きく価格変動している傾向があるのが確認できますね。

CMEの期日BTCチャート

CMEの期日BTCチャート

CMEのBTCチャートのギャップ・窓開けを狙うトレード

CMEのビットコイン先物には、休場時間があります。
そのため、休場時間に大きな値動きがあった時などに、他のビットコインFX取引所では起こらない「窓開け(ギャップ)」が発生することになります。

この窓開けが起こった価格帯に、再び価格が戻ってくる現象を窓閉めといいます。
CMEのビットコインチャートではこれが頻繁に起きています。(必ずではありません)

以下のチャートはCMEビットコイン先物の4時間足チャート(2019年5~6月)です。
窓開けがあったあと窓閉めが起きているのが確認できます。

CMEビットコインチャートのギャップ

CMEビットコインチャートのギャップ

つまり、主に4時間足で窓開けを確認したら、その価格帯にまたチャートが戻ってくる可能性を考えておくべきです。
ちょうど直近のチャートでも窓開けが起きていますが、このギャップを埋めに戻ってくるのか注目ですね。

ちなみに2019年3~4月もしっかり窓閉めしています。

CMEビットコインチャート3~4月

CMEビットコインチャート3~4月

TradingViewでチャートを都度チェックするのもいいですが、ギャップ(窓開け)を簡単に表示してくれる無料のインジケーターもあったので活用してもいいかもしれません。

リサーチ機関Market Scienceのレポート『CME Gap Study:2019.12.30』によると、CMEビットコイン先物は2017年12月のスタート以来、週末の取引停止期間に生じた価格ギャップを約95%という高確率で埋めているというデータがあります

ただ、埋めるまでにかかる日数は結構まばらな時期もあるので、 それまでの間信じてポジションをガチホするリスクと天秤となります。

CMEビットコインチャートの順鞘と逆鞘を狙う

CME公式サイトのビットコインの項を見ると、今提供されているビットコイン先物銘柄が一覧で表示されます。ここから各々のチャートをチェックすることもできますが、注目すべきなのは、先物間の価格差です。

これが期近物より期先物の方が高い状態を順鞘(コンタンゴ)、
期先物より期近物の方が高い状態を逆鞘(バックワーデーション)といいます。

このように価格差に明確なトレンドが現れた時に意識するべきことがあります。

一般的にバックワーデーションが起きているときにはビットコイン現物が枯渇しており、価格が上がりやすい傾向にあるので、それでビットコインの潜在的なトレンドを知ることができます。

ただ、ビットコインFXで最も出来高のシェアがあり圧倒的に影響力があるBitMEXの先物価格差を見る方がこの順鞘・逆鞘は機能します。
BitMEXの動きとあわせてチェックするといった感じの扱いでいいのではないでしょうか。

コンタンゴとバックワーデーションについては以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

CMEビットコインオプション市場も開始

ビットコイン先物(bitcoin futures)のほか、ビットコインオプション(bitcoin oputions) もオープンし、今までビットコインのオプション市場といえばDeribitが出来高の大半なわけですが、伝統的市場CMEの影響力も徐々に高まっています。(2020年末時点)CMEビットコインオプション市場

先物とオプションというのは、そもそもポジションの持ち方や戦略が違ってくるため、CME先物だけの時に通用したトレード戦略も変化せざるを得ないことになるかもしれません。

CMEビットコイン市場のまとめ

CMEビットコイン先物のチャートを利用してFXトレードで勝つ方法、ということで情報やテクニックをまとめてみました。

是非、CMEのビットコインチャートも定期的にみてギャップ(窓開け)がおきていないか、限月間の価格差はどうなっているのか、チェックしながらトレードのエントリー根拠に使ってみてくださいね。

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