今回はBitMEX(ビットメックス)など海外取引所を使っている場合に、アクセスを禁止された国からでも問題なくアクセスする方法を色々ご紹介します。
BitMEX等海外取引所を使っていると、脳裏をよぎりますよね。
100倍レバレッジで追証なし、本人確認なし、とくれば日本人ユーザーが流れるのも必然。。。
この記事を書いた真意は、仕事や旅行でアメリカや中国へ行った際にもBitMEXでトレードできるようにするためです。
あと、万が一日本で規制された場合にも…転ばぬ先の杖というやつですね。
規制回避のためにVPN接続を利用し、BitMEXなど海外取引所にログインする方法を解説していきます。
VPN接続とは?
VPNとはVirtual Private Networkの略で、直訳で「仮想プライベートネットワーク」、意訳すると「仮想の自分専用インターネット回線」のようなものです。
あなたの端末からのインターネット接続を、通信傍受を防ぐセキュアなトンネルで守ってくれるような仕組みです。
このVPNを利用すれば、出先のWi-Fiであっても比較的安全に利用することが可能になるわけです。
実際の回線を新たに敷くのではなく、既存のネットワーク上に仮想のネットワークを構築するのでコスパも良く、個人でも簡単に利用することができるようになりました。
VPNを使うメリットは3つ。
- 検閲規制を回避し、海外サイトを自由に閲覧できる。
- インターネットで安全に情報発信できる。
- 暗号化により公衆無線LANを安全に利用できる。
この中でも最もメリットなのは規制を回避できるという点です。
BitMEXはアメリカで禁止されているはずだが、トラフィック流入国を見ると4位がアメリカとなっています。日本はちなみに5%以下…。
なぜVPNで規制を回避できるのか?
なぜVPNで規制のかかったサイトを見れるのかというと、
通常ウェブサイトをインターネットに接続して見る場合、プロバイダの提供している回線を使ってアクセスするのですが(デバイス→プロバイダ→ウェブサイト)、
VPNの場合は、間に匿名性の高いトンネルを経由します(デバイス→プロバイダ→VPN→ウェブサイト)。
規制当局が把握できるのはVPNサーバまでの経路で、そこから先は追跡することが出来ません。
つまりVPN接続を使えば、例えば日本に居ながらシンガポールのIPアドレスを使うことで、シンガポールに居るように検閲規制を掻い潜ることが出来ます。
中国では金盾 (グレート・ファイアウォール)が有名ですが、BitMEXの利用を本来禁止されているアメリカ居住者もVPNを使って普通にトレードできています。
その証拠に、Google検索を英語設定にしてBitMEXでググるとVPNの話題が多くヒットします。
VPN接続に違法性はないのか?
VPNを違法としている国(ロシア、中国)もありますが、ほとんどの国(アメリカも含む)では合法で違法性はありません。
日本は特に言及されていませんが、グレーだとしても違法になることはないでしょう。
ただ、VPN接続を使って違法なことをしたら違法です。
また、BitMEXでもVPNを使ったアクセスを禁止にこそしていませんが、推奨はしていません。アメリカ人が問題なく使えている時点でお察しですけどね。
オススメ無料VPN(トレードは非推奨)
無料で使えて、回線速度も比較的早いオススメ無料VPNサービスを挙げてみます。
数年前まではVPN接続には専門的な知識が必要でハードルが高かったのですが、ロシアや中国のグレートファイヤーウォールのおかげ?で比較的簡単に導入できるサービスがどんどん開発され増えています。
VPN Gate
最もオススメの無料VPNサービスは筑波大学の研究の一環で提供されているVPN Gate。
無料で使え、登録なども必要なし!(専用ソフトをダンロードすると選べる回線が増える)
各VPNサーバーはボランティアで提供されているものなので、突然使えなくなったり、接続する人が多いと速度があまり安定しない可能性あり。
しかし、研究のデータ収集の一環で行われているので無料の中では質が高いと評判です。
パソコンからだけでなく、iPhone、Androidスマートフォンからでも接続できます(アプリが必要)。
パンダVPN
パンダVPNはVPN Gateほどではないがまあまあ使えます。
パスワードなどログイン情報が頻繁に変わるのでちょっと使いづらいかも知れません。
Windscribe
日本語対応、無料で月10GB (容量アップあり)、続サーバーを選べる、度も安定している
iPhone、Android、Windows、Macどれも使用可能。
容量、速度、アクセスポイントの多さなど、無料のVPNの中では使い勝手がよい。
サーバーはアメリカ4ヶ所、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ルーマニア、スイス、イギリス、香港などから選ぶことが出来ます。日本からだと香港が一番近い。
Free browser(スマホアプリ)
Androidスマホで「Free browser」というアプリがあります。
ダウンロードすると、特に何も設定することもなく誰でもブラウザからVPN接続(シンガポールのVPNを経由)した状態でネットサーフィンできるという便利なアプリです。
Chromeをカスタマイズしたデザインのブラウザですが、開発元が中国なので気になる人以外で。
オススメ有料VPN(トレード環境向け)
有料のVPNサービスも多数あります。
大体月額980~1980円程度の使用料で使うことができ、無料のものと比べるとやはりメリットが多いです。
有料VPNのメリット
- トレードなど通信の安定性が求められるから
- 接続する回線が多く繋がりやすい。
- カスタマーサービスが充実していて繋がらない時などサポートに相談できる。
BitMEXでチャートをタイムラグなく表示したい、Youtubeなど動画もよく見るといった場合には、通信速度の安定した有料VPNを選択したほうが無難でしょう。
一長一短あるので無料か有料かは求める基準で選べばいいと思います。
有料VPNには以下のようなものがあります。
ExpressVPN
有名な海外サイト。(トレーダーに最もオススメ)
【ExpressVPN】
VyprVPN
有名な海外サイト。
NordVPN
日本語サポートで安心。世界中のIPアドレスが使える
【NordVPN.com】
セカイVPN
日本語サポートで安心。いろんな国のIPアドレスが使える
【セカイVPN】
良之助VPN
YouTube、ツイッター、フェイスブックがさくさく
【良之助VPN】
Torネットワークを利用する方法も
Torは(ザ・オニオン・ルーター)の略称で、誰でも匿名でインターネットサーフィンしたり、プライバシーツールを開発したりできる非営利組織です。
日本では、コインチェックから盗まれた5億NEMの販売サイトで使われたことで有名になりましたね。
世界中に設置された複数のTorサーバーのネットワークによってデータの通信経路を変えることで匿名にし、各段階で暗号化、再暗号化されるため、だれにも追跡できません。
TorノードのTorブリッジを利用することでIP制限を回避でき、BitMEXなどの取引所に問題なくアクセスすることが出来ます。
使い方はググって調べてみてください。
VPN接続を利用する注意点
基本的に無料のVPNは広告が邪魔だったり、個人情報の傍受などリスクがあります。
使用は自己責任でお願いします。
不正アクセスに対するセキュリティ対策がしっかりしてある取引所などの場合、普段のアクセスポイントとあまりに違う場合、警告が表示されたり、運が悪いとアカウントを凍結されてしまう可能性もあるので、VPNでアクセスするサイトは選びましょう。
VPN接続でトレードのまとめ
規制を回避!VPN接続でBitMEXなど海外取引所にログインする方法として情報をまとめてみましたがいかがでしたか?
VPNの利用は初心者にはなかなかハードルが高いかもしれませんが、万が一BitMEXが使えない状況下になった場合に知っておくと役立つと思います。
旅行先でのネット閲覧には必須の知識です。
VPN自体を完全に遮断することは理論上ほぼ不可能なので、もしこの記事の方法が陳腐化して使えなくなったとしてもすぐに抜け道が見つかることでしょう。いたちごっこです。
こういうサービスもあるんだということを知っておきましょう。
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