Bybitは無期限契約(いわゆる一般的な仮想通貨FX)にETH / USDペアがあります、USドル建てでイーサリアムの信用取引、レバレッジポジションを持つことができます。最大レバレッジはなんと50倍。(日本は2倍までに規制予定)
海外取引所でのイーサリアムFX(ETH/USD)のトレード戦略やメリットについて紹介します。
イーサリアムの出来高はアルトコイン市場の中でも、日に日に動きが活発になり出来高や板の厚みは他のアルトコインと一線を画すレベルです。
またBybitやOKXは世界的に出来高の高い取引所なのでイーサリアムFXの値動きは無視できない存在となっています。
Step1 bybit取引所に登録しよう
Step2 国内取引所からbybitに送金しよう
Step3 bybitの手数料を熟知しよう
Step4 bybitのオーダー方法を身につけよう
Step5 bybitのレバレッジ調整方法を覚えよう
イーサリアム無期限契約と他アルトコインFXの違い
テイカー・メイカー手数料がビットコインFXと同じ
BitMEXアルトコイン先物などは、成行注文時に発生するテイカー手数料と、指値注文時に発生するメイカー手数料がビットコインFX(XBT/USD)と違います。
しかしBybitのアルトコイン信用取引・イーサリアムFX(ETHUSD)はビットコインFX(BTCUSD・BTCUSDT)と同じ料率となっています。ビットコインが最大レバレッジ100倍なのに対し、ETH/USDは最大50倍までのレバレッジを掛けることが出来ます。
ペア | メイカー手数料 | テイカー手数料 | Funding |
---|---|---|---|
BTC含む全銘柄 | -0.025% | 0.075% | あり |
ビットコインFXと同様にFunding手数料が発生する
先物とは違い、無期限の方は現物価格に寄せていくスワップや金利などの仕組みが必要になりますが、現物イーサリアム価格につなげる主な仕組みはFunding cost(資金調達率)です。
Funding手数料(資金調達率)は8時間ごとに発生するロング側とショート側で支払い・報酬が発生する無期限契約ならではの手数料体系です。最近は同じようなシステムを取り入れる取引所も多いですね。
Funding手数料 | -0.375% ≦ -0.001% 0.001% ≦ 0.375% |
---|---|
発生タイミング | 8時間ごと(9時、17時、1時) |
無期限契約は、現物市場を模倣しベースとなる参照指数価格に近い取引になるので、今までのズレた価格のまま期限日まで取引する先物契約とは違うアルトコインFXです。
資金調達率については以下の記事で詳しく書いています。
他アルトより取引量が多い
BitMEXのイーサリアムFX(ETH/USD)はリリース当時、一カ月以内で大手取引所のBitfinexやcoinbaseを抜いて最も大きな取引高になったことが話題になりましたが、今やBybitやBinance Futuresをはじめ多くの海外取引所でイーサリアムFXがリリースされています。
イーサリアムの時価総額や流動性はビットコインについで二位という地位を長らく保っているので当然の結果といえますね。
BybitでイーサリアムFXをトレードする方法
Bybitのトレード画面から「ETH」のタブを選択します。
証拠金はアルトコイントレードをするときはトレードしたい銘柄の仮想通貨を証拠金として用意する必要があります。
つまりイーサリアムFXをする場合には、証拠金としてイーサリアムを入金もしくはBTCから換金する必要があります。
直接Bybitに送金するのが最もシンプルな方法ですが、換金も手数料低く行うことができます。
「資産(Assets)」→「Assets Exchange」から換金ページにいけます。手数料は0.5%ということでトレードするよりも安い方です。
なので、自動的にドル換算され証拠金やイーサリアムの価格が清算価格損益に反映されるようです。
イーサリアムFXのトレード戦略のカギは”資金調達率”
これは最新のイーサリアムFXを取り巻くトレード方法を紹介するものです。
イーサリアム市場はビットコインのチャートに比較して大口投資家の仕手が少ないことから、テクニカル分析に素直な動きをしますし、ボラティリティも充分にあります。
作為的なチャートには、例えばシンプソンズチャートのような極端にカクカクした形のチャートがあります。
ETH/USD(無期限)がリリースされた当初は、BTCのチャートだけみてETHのドル建てを後出しすればいい状況、という方もいました。
たしかに、そういう状況もありましたが、現在は通用しないようです。
ETH/USDのFunding(資金調達率)に情報が詰まっている
資金調達率(Funding手数料)の調べ方はビットコインFX(XBT/USD)と同じです。
イーサリアムFX(ETH/USD)トレード画面の右下から現在の資金調達率を確認できます。カーソルを合わせると次回の資金調達予測率も表示されます。
イーサリアムFX(ETH/USD)金利は変動幅が大きい傾向にある
このイーサリアムFX(無期限)の金利にあたる資金調達率(Funding手数料)は今のところ、ビットコインFX(XBT/USD)よりも幅広く動くことが確認されています。
下の画像は
ビットコインFX(XBT/USD)の場合は、±0.375%の範囲で設定されるのですが、イーサリアムFX(ETH/USD)の場合は0.5%に迫る資金調達率にもなることがあるのがわかります。(現在は是正されているかもしれない)
つまり、ビットコインFX(無期限)よりも市場のポジション偏在を敏感に表す指標になるかもしれない、というのがまず一つの理由です。
今仮想通貨市場全体が強気相場(ブル)なのか弱気相場(ベア)なのか判断の一つになるかもしれません。
イーサリアムFXは大口トレーダーがヘッジに使っている可能性あり
イーサリアムはアルトコインの中で最も高い流動性がある銘柄なので、大口トレーダーがビットコインと連動した仮想通貨市場のヘッジとして利用されることが想定されています。
大口が仕込んだイーサリアムFX(ETH/USD)のポジションが作為的である可能性があります。相場変化の予兆としてみることができます。
イーサリアムFXの資金調達率で価格操作の初動を捉える仮説
細かい原理は説明しづらいんですが、すごく簡単にまとめると、ビットコインFXの資金調達率のプラスマイナスの偏りよりも、イーサリアムFX(ETH/USD)の資金調達率が市場のゆがみをはっきりと表している可能性があります。
結果、ビットコインFX(XBTUSD)で金利がフラットである場合でも、イーサリアムFX(ETH/USD)の資金調達率が上記のように大きく偏った値になっている場合、BTC共々ボラティリティが大きくなる傾向にあります。
これは資金調達率の受け取り方向に動くことが多いですがダマシもあります。
この兆候に気づいておけば、大きく仕掛けられるタイミングをBitMEX資金調達率の片寄りという形で察知することが出来、上手くエントリーすることができるかもしれません。
資金調達率を利用したトレード戦略については以下の記事で詳しく説明しています。
イーサリアムFX信用取引の注意点
ビットコインFXに比べてFunding手数料が8倍も高い値で片寄りが見られる場合があるので、Funding受け取り方向にポジションを持つ以外は長期でポジションを持つのには適してないと考えることができます。
ただ、ETHUSD(無期限)でFunding受け取り方向に長期ポジションを持つことが出来れば、受取り金利だけでかなり稼ぐことができます。
イーサリアムの信用取引を完全に両建てするスキーム(他取引所を使うとか)があれば、低リスクで利益を得ることができます。
ちなみにアルトコインFXの中では出来高が多いとはいえ、スキャルピングするには厳しいのではないかというのが私の見解です。
イーサリアムFX信用取引の総括
海外取引所でイーサリアムFX(ETHUSD/無期限)を使うメリットやトレード戦略について情報をまとめてみましたがいかがでしたか。
- アルトコインFXの中でもかなり取引量が多いこと
- ビットコインFXと同じ手数料でトレードができること
- しかし、Funding手数料が高い傾向にあること
- 長期スイングの場合は金利受け取り方向で金利狙い
ということが分かったと思います。
Bybitなど海外取引所のビットコインFXやイーサリアムFX、他アルトコインFXを駆使して自分だけの必勝パターンを編み出しましょう!
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