今回は、ビットコインの半減期の一か月前にあるビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)の半減期後の価格の推移を、今までのアルトコインの動きや難易度などマイナー達の動きから予想してみようと思います。
BCHの次回半減期の日時は
ビットコインキャッシュ(BCH)の半減期は2020年4月9日でした。次回の半減期は2024年上旬になりそうです。
ちなみにビットコインの半減期は2020年5月中旬に予定されています。半減期の総採掘量のグラフを見る通り、報酬額が12.5→6.25に半減します。
BCH半減期二日後のハッシュレート(採掘難易度)は、半減期前の半分以下になりました。
予想通りの結果です(後述)。
BCHとBTCの価格チャート比較
BCHとBTCの価格日足チャートを比較してみました。ローソク足の方がBTC、オレンジ線の方がBCHです。
チャートを比較してみると、BCHの方が上げ幅の下げ幅もやや大きいというアルトコインらしい違いはありましたが、特にBTCに一か月先行して動くような点は認められませんでした。
BCHとBTCの採掘難易度比較
採掘難易度というのは、マイナーがコインを採掘する難しさ、つまり生成速度を調整する為のものです。
簡単にいえば、ディフィカルティーが上昇するということは採掘原価の上昇、多くの人がその通貨を欲しがっているということです。下落するということはその逆を意味します。
coinwarzが公開しているBTC、BCHのディフィカルティーチャートを見るといくつかの違いが確認できました。上段がBCH、下段がBTCです。
半減期の二か月前に難易度ピークは共通
BTCとBCHの半減期は約一か月ずれているという訳ですが、どういう訳か、ちょうど半減期の約二か月前に難易度がピークになっています。
半減期が意識されてマイナーのモチベーションが最も高まるのが半減期の二か月前なのかもしれません。
BCHの方が難易度調整と価格チャートが相関
またBCHの方が、難易度チャートと価格チャートの動きが相関しています。
このことから、BTCよりもBCHの方が難易度チャートがそのまま価格チャートに反映されるという傾向がわかります。
もっと言うと、BCHの方が、市場のトレーダーよりもマイナー(採掘者)により価格が影響されていると見ることができます。
ハッシュレートと時価総額(価格)は相関している?
ちなみにBTCのハッシュレート(≒難易度)はBCHの約30倍となっています。
これは時価総額・価格とほぼ同じ倍率です。
代表的なアルトLTC(ライトコイン)の半減期の場合
ここで2019年にあった代表的なアルトコイン銘柄、ライトコイン(LTC)の半減期後の価格チャートと難易度チャートを見て見ます。
ライトコインといえば執筆時点での時価総額ランキングは7位という上位アルトコインです。
ライトコインの価格チャートは青線で表示しました。また、ライトコインの半減期は2019年8月5日でした。
上の画像を見てもらえば一目瞭然ですが、ライトコインは半減期後に採掘難易度は大幅下落。
チャートもBCHやBTCに比べ低価格で推移していることがわかります。
上位アルトコインでも半減期は試練か
ライトコインの半減期後の推移から分かることは、採算が取れない通貨はハッシュレートも下がり、価格も上がらない、ということ。
メジャーなアルトコインであるにも関わらず。
半減期でマイナー報酬が半減するからといって、その通貨の希少価値が高まるわけではないということです。
BCH半減期における価格推移のまとめ
BCH(ビットコインキャッシュ)は半減期後価格は上がるのか?BTCとの比較と、LTC(ライトコイン)の半減期の動きから比較考察してみました。
BTCと比較した結果、ハッシュレート(難易度)がピークに達するのは半減期の約二か月前という共通点がありましたが、価格チャートは特に半減期の影響を確認できませんでした。
また、時価総額上位のライトコインであっても(おそらく)半減期後には採算がとれないマイナーが続出し市場規模が縮小してしまっている状態です。
BCHの方が、市場のトレーダーよりもマイナー(採掘者)により価格が影響されやすいことを見ても、BCHの半減期後が価格上昇につながるというシナリオの可能性は薄いのではないでしょうか。
半減期後のBCHハッシュレートを見て、日本人が登録できる中で最大のBCH先物取引所であるOKEXでショートポジションを持つのもいいかもしれません。(BitMEXは日本人使えなくなったので…)
以下の記事ではビットコインの半減期後のモデレーションも紹介しています。
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